弥谷寺 阿弥陀三尊磨崖仏
場所:香川県三豊市三野町大見乙70
弥谷寺(いやだにじ)は、真言宗善通寺派大本山の仏教寺院で、標高382mの弥谷山南麓にある。四国八十八箇所霊場の第七十一番札所。
弥谷寺は、聖武天皇の勅願により行基が創建し、当初は蓮華山八国寺と称したという。
空海(弘法大師)は7~13歳の期間、当寺の獅子窟で修行し、807年、
唐より帰国後の空海は当地を再び訪問し蔵王権現のお告げにより千手観音を安置し伽藍を再興した、
その時点で山号を剣五山千手院、寺名を弥谷寺と改めたという。
室町期には天霧城主・香川氏の庇護を受けたが、天正期に兵火により荒廃。 のち丸亀藩主京極氏の帰依により復興された。
西讃地方では死去した人の遺髪や遺骨を当寺に納め供養する「弥谷参り」の風習がある。
やわらかい岩盤だからだろうか、磨崖仏の風化がかなり進んでいるが、石仏に興味のある方は是非とも拝見しておくべきであろう。
■次ページ
■もどる