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瓜生十六羅漢


場所:兵庫県相生市矢野町瓜生

瓜生にあるこの羅漢石仏は、相生市の山間の岩窟にひっそりと鎮座しており、 岩窟には釈迦如来を中心に、文殊・普賢の両菩薩と十六羅漢が並んでいる。

伝説によると欽明天皇の時代、日本に訪れた朝鮮の僧である恵便、恵聡の二人が、 当時の権力者である物部氏によってこの地に流されたため、 その二人はここで仏門を開いたというのだ。

欽明天皇の時代といえば、ちょうど朝鮮の百済から仏法が伝わった時期である。 神道を重んじる物部氏が、仏教に対して警戒心を強めていた時期であり、そのような措置をとったのかもしれない。

この羅漢石仏を見たとき、さびしそうな哀愁漂うお顔に見えたのは、そのようなことがあったからだろうか。












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